Androidを扱う上で基本中の基本であるIntentですが、様々なパラメータを利用します、Action / Category / Extra / Flag / Data(Uri) とありますが、Categoryってあまり意味を意識して使わないのではないでしょうか？ ここでは、Categoryってなんなのかを説明してみようと思います。 intent-filterとintent Categoryがどのように扱われるのかを調べるため、サンプルアプリを作ります。 アプリA（com.android.myapplication2）：単に起動されるアプリです。検証用にhogeというschemeを受け取れるintent-filterを設定しておきます。 AndroidManifest.xml <intent-filter> <action android:name="android.intent.action.VIEW" /> <data android:scheme="hoge" /> </intent-filter> アプリB（com.android.myapplication）：アプリAを起動するアプリです。 単にstartActivityするだけですが、同じIntentをqueryIntentActivitiesとresolveActivityに渡した結果を表示するようにしてみます。 val intent = Intent(Intent.ACTION_VIEW).also { it.data = Uri.parse("hoge://test") } packageManager.queryIntentActivities(intent, 0).forEach { Log.e("XXXX", "queryIntentActivities: ${it.activityInfo?.packageName}/${ it.activityInfo?.name}") } packageManager.resolveActivity(intent, 0).let { Log.e("XXXX", "resolveActivity: ${it?.activityInfo?.packageName}/${ it?.activityInfo?.name}") } try { startActivity(intent) } catch (e: Exception) { Log.e("XXXX", "error", e) } 早速一発実行してみましょう。 E/XXXX: queryIntentActivities: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity E/XXXX: resolveActivity: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity E/XXXX: error android.content.ActivityNotFoundException: No Activity found to handle Intent { act=android.intent.action.VIEW dat=hoge://test } はい、queryIntentActivitiesとresolveActivityではアプリAが見つかっていますが、startActivityはActivityNotFoundExceptionになってしまいました。 Intent.CATEGORY_DEFAULT いきなり変な挙動を見せましたが、このような挙動になる理由は、暗黙的IntentはstartActivity時に自動的にIntent.CATEGORY_DEFAULTが付与されているため、intent-filterにandroid.intent.category.DEFAULTがついていないため反応しなかったのです。 なので、暗黙的Intentを受け取る場合は、intent-filterにandroid.intent.category.DEFAULTを付与します。 AndroidManifest.xml <intent-filter> <action android:name="android.intent.action.VIEW" /> <category android:name="android.intent.category.DEFAULT" /> <data android:scheme="hoge" /> </intent-filter> これで実行すると、 E/XXXX: queryIntentActivities: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity E/XXXX: resolveActivity: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity と、queryIntentActivitiesとresolveActivityの結果は変わらず、起動に成功します。 逆に、intent-filterを逆の状態で、intentにIntent.CATEGORY_DEFAULTを追加してみます。 val intent = Intent(Intent.ACTION_VIEW).also { it.data = Uri.parse("hoge://test") it.addCategory(Intent.CATEGORY_DEFAULT) } すると、結果は以下のようになり、queryIntentActivitiesは空、resolveActivityはnullが返ってくるようになり、startActivityの結果と一致します。 E/XXXX: resolveActivity: null/null E/XXXX: error android.content.ActivityNotFoundException: No Activity found to handle Intent { act=android.intent.action.VIEW cat=[android.intent.category.DEFAULT] dat=hoge://test } ただ、Intent.CATEGORY_DEFAULTは通常追加しないと思います、queryIntentActivitiesとresolveActivityで暗黙的IntentをstartActivityに渡した場合と同じ結果が必要な場合は、queryIntentActivitiesとresolveActivityの第二引数であるflagsにPackageManager.MATCH_DEFAULT_ONLYを指定します。 val intent = Intent(Intent.ACTION_VIEW).also { it.data = Uri.parse("hoge://test") } packageManager.queryIntentActivities(intent, PackageManager.MATCH_DEFAULT_ONLY).forEach { Log.e("XXXX", "queryIntentActivities: ${it.activityInfo?.packageName}/${ it.activityInfo?.name}") } packageManager.resolveActivity(intent, PackageManager.MATCH_DEFAULT_ONLY).let { Log.e("XXXX", "resolveActivity: ${it?.activityInfo?.packageName}/${ it?.activityInfo?.name}") } これで先ほどと同じ結果を得ることができます。 このことから IntentにCategoryがついている場合、intent-filterにもついていなければ合致しない と言えるでしょう。 Intent.CATEGORY_DEFAULTのつかないintent-filter ちょっと話が横道にそれますが、暗黙的Intentを受け取るにはIntent.CATEGORY_DEFAULTが必要です。明示的intentであればComponentNameが指定されるのでintent-filterが無くてもIntentを受け取ることができます。では、Intent.CATEGORY_DEFAULTがついていないintent-filterって意味があるのかな？と思ってしまったりするかもしれませんが、身近な例がありますね。 テンプレートから新規プロジェクトを作成すると作成されるintent-filterです。 AndroidManifest.xml <intent-filter> <action android:name="android.intent.action.MAIN" /> <category android:name="android.intent.category.LAUNCHER" /> </intent-filter> 起動Acitivtyについているintent-filterです。 これがどういう意味合いかは以下の記事で説明していますが、ホームアプリから起動起点となるActivityを探すために利用されます。 超シンプルなホームアプリを作る ～ホームアプリ（ランチャーアプリ）の作り方～ 簡単にいうと、Intent.CATEGORY_LAUNCHERがついたintent-filterを検索し、そのComponentNameを利用して明示的Intentを投げます。つまり、Intentを直接受け取るために使用されるわけではなく、intent-filterを検索するために利用されています。当然、この目的で検索をするときはPackageManager.MATCH_DEFAULT_ONLYは使いません。 複数のCategoryを追加してみる 何でも良いので、Intent.CATEGORY_BROWSABLEを追加してみましょう。 val intent = Intent(Intent.ACTION_VIEW).also { it.data = Uri.parse("hoge://test") it.addCategory(Intent.CATEGORY_BROWSABLE) } なお、暗黙的IntentはstartActivity時にIntent.CATEGORY_DEFAULTが自動で付与されるというのは、他のCategoryがすでに設定されている場合でも同様です。つまり、上記intentはstartActivity時にはIntent.CATEGORY_DEFAULTとIntent.CATEGORY_BROWSABLEが付与された状態になります。 それでは実行！ E/XXXX: resolveActivity: null/null E/XXXX: error android.content.ActivityNotFoundException: No Activity found to handle Intent { act=android.intent.action.VIEW cat=[android.intent.category.BROWSABLE] dat=hoge://test } はい、やはり、IntentにIntent.CATEGORY_BROWSABLEがついているのにintent-filterにないため起動できません。 AndroidManifest.xml <intent-filter> <action android:name="android.intent.action.VIEW" /> <category android:name="android.intent.category.DEFAULT" /> <category android:name="android.intent.category.BROWSABLE" /> <data android:scheme="hoge" /> </intent-filter> こうすれば、成功します。 queryIntentActivities: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity resolveActivity: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity 逆に、Intentの方のCategoryを削除してみます val intent = Intent(Intent.ACTION_VIEW).also { it.data = Uri.parse("hoge://test") } これは、成功します。 queryIntentActivities: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity resolveActivity: com.android.myapplication2/com.android.myapplication2.MainActivity このことから、 intent-filterに設定されているCategoryはIntentに付与されていなくても合致する と言えるでしょう。 intentとintent-filterの合致アルゴリズム intentとintent-filterが合致するかのロジックは、IntentFilter#matchに実装されています IntentFilter.java public final int match(String action, String type, String scheme, Uri data, Set<String> categories, String logTag, boolean supportWildcards, @Nullable Collection<String> ignoreActions) { if (action != null && !matchAction(action, supportWildcards, ignoreActions)) { if (false) Log.v( logTag, "No matching action " + action + " for " + this); return NO_MATCH_ACTION; } int dataMatch = matchData(type, scheme, data, supportWildcards); if (dataMatch < 0) { if (false) { if (dataMatch == NO_MATCH_TYPE) { Log.v(logTag, "No matching type " + type + " for " + this); } if (dataMatch == NO_MATCH_DATA) { Log.v(logTag, "No matching scheme/path " + data + " for " + this); } } return dataMatch; } String categoryMismatch = matchCategories(categories); if (categoryMismatch != null) { if (false) { Log.v(logTag, "No matching category " + categoryMismatch + " for " + this); } return NO_MATCH_CATEGORY; } // It would be nice to treat container activities as more // important than ones that can be embedded, but this is not the way... if (false) { if (categories != null) { dataMatch -= mCategories.size() - categories.size(); } } return dataMatch; } 簡単にみると、Actionを確認し、Dataを確認し、次にcategoryを確認していますね。 matchCategoriesの中身を見てみましょう。戻り値がStringで分かりにくいですが、合致しなかったCategoryが戻り、合致した場合はnullになります。 IntentFilter.java public final String matchCategories(Set<String> categories) { if (categories == null) { return null; } Iterator<String> it = categories.iterator(); if (mCategories == null) { return it.hasNext() ? it.next() : null; } while (it.hasNext()) { final String category = it.next(); if (!mCategories.contains(category)) { return category; } } return null; } ここからも、intentに付与されているCategoryがすべてintent-filterに含まれている場合、合致、intent-filter側にあるが、intent側にないものは無視されていることが分かります。 余談ですが、上記IntentFilterのソースコードは一読をお勧めします。 まとめ ということでまとめると intentに付与したCategoryがすべてintent-filterに記載されていないと、合致しない intent-filterに付与したCategoryがintentに付与されていなくても、合致する というルールになっていて、intentでintent-filterのカテゴリーを指定するために使うものであると言えるでしょう。intent-filterからintentのカテゴリーを指定するためには使用できません。 また、おまけ的にですが、 暗黙的intentを受け取るにはintent-filterにIntent.CATEGORY_DEFAULTを付与する必要がある 暗黙的intentを投げた場合と同じ結果を得るためには、queryIntentActivitiesなどのflagsにPackageManager.MATCH_DEFAULT_ONLYを指定する ということも分かりましたね。 以上です。

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1. 今日の曜日を取得する MainActivity.kt class MainActivity : AppCompatActivity() { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) // Calendarクラスをインスタンス化する． val calendar: Calendar = Calendar.getInstance() // 今日の曜日を取得する． val day: Int = calendar.get(Calendar.DAY_OF_WEEK) } } 2. 取得した今日の曜日をTextViewで表示する MainActivity.kt class MainActivity : AppCompatActivity() { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) ~ 省略 ~ // レイアウトのtext_viewをTextViewという変数で扱う． val textView: TextView = findViewById(R.id.text_view) // dayの値によって表示する曜日を変える． if (day == Calendar.SUNDAY) { textView.text = "日曜日" } else if (day == Calendar.MONDAY) { textView.text = "月曜日" } else if (day == Calendar.TUESDAY) { textView.text = "火曜日" } else if (day == Calendar.WEDNESDAY) { textView.text = "水曜日" } else if (day == Calendar.THURSDAY) { textView.text = "木曜日" } else if (day == Calendar.FRIDAY) { textView.text = "金曜日" } else if (day == Calendar.SATURDAY) { textView.text = "土曜日" } } } 【発展】 if式の代わりにwhen式を使ってみよう！ MainActivity.kt class MainActivity : AppCompatActivity() { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) ~ 省略 ~ // dayの値によって表示する曜日を変える． when (day) { Calendar.SUNDAY -> textView.text = "日曜日" Calendar.MONDAY -> textView.text = "月曜日" Calendar.TUESDAY -> textView.text = "火曜日" Calendar.WEDNESDAY -> textView.text = "水曜日" Calendar.THURSDAY -> textView.text = "木曜日" Calendar.FRIDAY -> textView.text = "金曜日" Calendar.SATURDAY -> textView.text = "土曜日" } } } when式は文字通り式なので，以下のように評価結果をそのまま変数に代入できる． MainActivity.kt textView.text = when (day) { Calendar.SUNDAY -> "日曜日" Calendar.MONDAY -> "月曜日" Calendar.TUESDAY -> "火曜日" Calendar.WEDNESDAY -> "水曜日" Calendar.THURSDAY -> "木曜日" Calendar.FRIDAY -> "金曜日" Calendar.SATURDAY -> "土曜日" else -> "該当無し" }